大好評のアニメーション映画「君の名は。」で声優を務めた神木隆之介が
羽海野チカ原作の漫画「3月のライオン」の実写化映画で主演を務めます
「3月のライオン」は白泉社より発刊の「ヤングアニマル」で2007年から連載中で、幼い頃に交通事故で家族を失った心の傷を抱えながらも、中学生で異例のプロ将棋棋士デビューを果たした17歳の主人公・桐山零が、同じ下町に住む川本家との交流や棋士たちの熱い戦いを通して成長していくさまを描き、幅広い世代から支持されている作品です
この繊細でいて、強い精神の持ち主でもある主人公・桐山零を演じるのが神木隆之介
監督は「秘密 THE TOP SECRET」や「るろうに剣心」シリーズで監督を務めた大友啓史で、共演者には佐々木蔵之介、伊藤英明、加瀬亮、倉科カナ、豊川悦司、有村架純と、主役級の豪華俳優陣が名を連ねています
ほかにも、高橋一生、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、板谷由夏など
主演の神木隆之介は映画「バクマン。」「るろうに剣心」シリーズなど漫画原作の映画に多数出演し、実力派俳優として高い評価を得ている若干23歳にして芸能歴20年以上というもはや若手というよりもベテランともいえる俳優です
昨年9月に実写映画化が発表された際にも原作ファンから主人公・零役に神木隆之介を熱望する声が多く見受けられ、大友監督も
「ずっしり重い孤独を背負いながら人生と真正面から向き合い、自分の足で立とうとする主人公・桐山零の姿は、僕の中でいつの間にか、俳優・神木隆之介君と重なっていました」
とキャスティングに太鼓判
神木隆之介本人は
「元々大好きな原作なので、お話を頂いた時は本当に嬉しかったです、大人気の原作なので、大きなプレッシャーはありますが、原作の中にある温かさを出せたらいいなと思っています」
と意気込みを話しました
撮影後には
後藤正宗役の伊藤英明が
「対局の場面をやっていくうちに、ただ将棋を指すだけではなく一手一手に意味と感情があり、男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました」
宗谷冬司役の加瀬亮が
「将棋の撮影は思ったより過酷で、スタジオの食堂で食券を渡す時に、人差し指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています」
とコメントするほど将棋の対局シーンはかなり熱が入っている模様
なんでも大友監督というのは、何度もテイクを重ねてよりよい作品に仕上げていくのだそうで、しかしそれが出演者のコメントを見ると、
斉木しげる
「「もう一度行きまーす。」大友さんの声。十数回続く。何だかどんどん楽しくなってくる。
そんな感覚は初めてだ。実に不思議だ。もう演ずるって感じではないな。さて、どんな風に私は存在しているのだろう」
有村架純
「今回は今までに演じた事のない役柄に挑戦し、毎回密度の濃い撮影でした。
何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが、不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした」
何度も取り直すことが嫌になるのではなく、楽しく心地よくなるというのだから不思議です
大友啓史という人の人柄や映画作りへの情熱というものなのでしょうか
原作者の羽海野チカは
「男たちが闘う世界を吸い込まれそうになる程、濃密に映像に落とし込む事が出来る大友啓史監督に『3月のライオン』を撮っていただける事。そして、棋士である主人公の『身の内にライオンが棲む男の子』を神木隆之介さんに演じていただける事が本当に嬉しくて、待ち遠しい気持ちでいっぱいです」
と喜びと期待のコメントを発表しています
「3月のライオン」1部は2017年3月、2部は2017年4月公開予定
3月のライオン 公式サイト
9月24日、東京の千駄ヶ谷の将棋会館で行われた、映画「3月のライオン」と日本将棋連盟がコラボした「J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会」の表彰式イベントにプレゼンターとして主演の神木隆之介が出席しました
なんと、プロ棋士の役作りのため将棋の特訓に励んだ神木隆之介を、アマ初段に認定することがサプライズで発表されました
この事は本人には知らされておらず、登場直後に知らされた神木隆之介は、自らを指差して
「俺ですか!? えっ、えっ、俺ですか!?」
と驚き、場内は爆笑に包まれました
日本将棋連盟の谷川浩司会長は
「以前、王将戦というタイトル戦にいらして、ハンデ付きではあったが対局をした時に、手つきが素晴らしかった。また小さい頃から芸能界にいらっしゃるので、指導を受けている時も集中力が素晴らしかった。これからも長く将棋を続けていただきたい」
と評価しました
この大会で、応募総数1948人の頂点に輝いたのは13歳の伊藤誠悟さん
表彰状とトロフィーに加えて、特別賞として「駒音出演権」が贈呈され、伊藤さんの駒音が劇中で使用されることになりました